2006年11月24日

注腸バリウム検査をなめるな

いや、なめていたのは僕でした。
ちなみに、胃腸系を調べる、いわゆる一般的なバリウム検査は、バリウムを口から飲みます。
人間ドックでやるやつですね。
でも今回僕がやったのは、大腸の検査なので、菊の御門から管をつっこまれてバリウム注入するやつ。

よく、人間ドックのバリウム検査を受けた人が、「バリウムがまずい」「腹いっぱいなのに飲まされる」「ぐるぐる回される」などと不平不満を聞きますが、一言。
甘えるな!
声を大にして申し上げておきます。
クチからバリウムなんて、ケツからバリウムに比べれば、ささいな日常の出来事に過ぎない。
ケツバリを経験した僕にとっては、クチバリは「今日、ヨーグルトジュース飲んだんだー」程度にしか聞こえない。
ヨーグルト飲んだ程度で同情などしてられない。


・・
検査3日前の夜、寝る前に下剤と水400ml以上を飲む。

2日前の夜も同様。
僕の場合、こんな前から下剤なんぞ飲まなくても、毎日大量に出るんですけど。

検査前日、食事は腸にとどまりにくいような「エニマクリン」という検査食。
おどろおどろしい名前だが、実際は、インスタントのお粥みたいなものを朝、昼、かぼちゃスープのようなものを夜、食す。
(カロリーメイトのような間食用のスナックもある。)
昼と夜に水を、やはり400ml以上飲む。
午後8時、粉末の下剤を水に混ぜたもの(ポカリスエットみたいな味)と錠剤の下剤を飲む。

検査当日は、飲まず食わず。
昨夜の下剤の効果で、朝から液状。
午前11時、さらに坐薬を切ない感じでつっこんで、しばしふるふるした後、腸内のものをすべて出す。

午後1時、なーんの緊張感もなく病院の検査受付へ。
検査室へ移動。
更衣室で検査着にお着替え。
これがまた滑稽な格好。
お尻の部分に穴が空いたパンツをはき、その上からでかい袋に穴をあけた(ポンチョのような)上着をかぶる。

用意ができたら、検査の説明を看護師さんに受ける。
ま、一度胃のバリウム検査受けてるからな。
そんなに変わんないだろ。

腸の蠕動(ぜんどう)運動(モノを押し出す運動)を抑えるために、肩に筋肉注射。
看護師さんに「薬が浸透するようによく揉んでくださいねー」と言われ、揉みしだいている間もなく、若い女性に「ではこちらへー」とX線室に案内される。

この女性、白衣着てるんですけど。
まさか・・・。
はい、そのまさか。
よりによって若い女医さんでございます・・・。


「じゃあスリッパ脱いで、この検査台に横になってくださーい」
「半身になって向こうを向いてくださーい」
「下の足を伸ばして、上の足のひざを曲げてくださーい」
「ちょっとヌルヌルしてるもの塗りマース」

「はい、じゃあまず直腸をちょっと触診しマースネー」

ああ、僕の大事なものが奪われる・・
でも、よく考えたら、おっさんにまさぐられるより、女医さんでよかったかも(ハート)

「はいOKでーす。じゃあ管を入れまーすねー」

はうっ、なんか無機質な物が入ってきた!

「もれないように、中で風船を膨らませマース」

な、な、なんか、出口に物があって、むしろ今にも漏れそうな感覚なんすけど。


「はい、じゃあ空気入れて、バリウム入れていきますねー」

・・・・
・・・・・?
・・・・・・!
・・・・・・・!?
・・・!!!???
・・・!!!!!!!!!


痛ってーーーー!超腹イテーーーー!!
これ下痢のときと同じ痛みじゃん!
マジかよーーー、聞いてないよーーー。


お構いなしに、別室からマイク越しに指令が飛ぶ。
「はい、じゃあうつ伏せになってー」
「右向いてー」
「上向いてー」
「右の腰ちょっと上げてー」
「はい、写真とりまーす。息止めてー。」

うお、やべー、漏れそう。
やべーやべー、ガマンできねー!!
ってゆーかマジ腹いてーよ。
タイムアウトとりたい!

「一旦、台起こしマース」
「正面向いてー」
「また台倒しますねー」
「頭のほうが下がるので、手すりに捕まってー」
「はい、右向いてー」
「写真とりまーす。息止めてー」
・・・



永遠にも感じられた40分。
管繋がったまま、ひたすら、ゴロゴロしてハイチーズ、ゴロゴロしてハイチーズ

その間、猛烈な腹痛と便意に、何度も心が折れそうになる。

そもそも僕は、かなり腸の蠕動運動が活発なタチ。
朝起きて何か食ったら、即出る。
一日3度出るのもザラ。
便秘の人からしたら、スーパーうらやましい体質のはず。
だけど、このときばかりは・・・
薬、注射したはずなのに・・

苦痛に顔をゆがめ、何度もつぶやく
「腹イテーよー、もうだめー、でちゃうよー」
途中から気づいたが、患者の声が聞こえるようにマイクがついていた。
でも、もうそんなこと知ったこっちゃねー。

「まだですかー(泣)」
「もうちょっとで終わりまーす」
もうちょっとではない。

「まだー(泣)」
「もうちょっとでーす」
ソバ屋の出前じゃねーか。


世の中には特殊な趣味をお持ちになる方々がいらっしゃると聞くが、僕に、その手の趣味はないことを思い知った。

ようやく、ようやく、
「はい終了でーす。空気とバリウム抜いていきますねー。」

台が起こされ、女医さんとベテランが現れた。
「つらかったでしょう?」
真っ白な灰になっちまった僕は、
「もう2度と検査受けないっす。」
と捨て台詞をはいて、隣のトイレに駆け込んだ。
蠕動運動止めてるはずなのに、なぜか白いものが出た。
ちょっとだけだけど。


その後、放心のままお着替え。
腹は痛いが、まだ出にくい。
でも、いつ出るか分からないので、病院内に1-2時間は待機の命令。
腸でバリウムが固まるといけないので、なるべく早く出さなきゃならない。

水をがぶ飲み。
その間、会計。

並んでる間に、やべ、きたーー!
金払って、猛ダッシュ、トイレに駆け込む。
ツッパリハイスクールロックンロール。

便座に座れる喜び、思いのまま出せる幸せを噛みしめる。
ああ、これか、これなのか!(何が?)
(ちなみに、食い物は一切食ってないので、白いバリウムが出てくるだけです。)

それを何度か繰り返し、もういっかーってところで病院を後にした。
午後3時を回ったところだった。
「あとは、メシ食ったときに下剤を飲む。水分をたらふく取る。アルコール禁止。」を心に繰り返しながら、信濃町の駅へ歩を進めた。
11月の陽は、すでに大きく傾いていた。
(何なんだ、この終わりかた)


PS.後日。検査結果はシロ。じゃあ、この痛みは何?
「うーん、小腸の可能性がないわけではないんだけど。小腸って検査大変なんですよ。5mぐらいあるからね。来年、カプセルカメラ(無線で映像飛ばすやつ)が保険利くようになるから、ま、そのときもまだ痛かったら、その検査しましょう。整腸剤いります?あ、いらないですか、そうですか」
ということで、原因不明のまま放置プレイ決定。
ひとまず、健康的な食事と健康的な生活を心がける以外ないようです。
posted by nao at 00:20| Comment(5) | TrackBack(0) | お笑い検査体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする