2007年10月26日

自動車とケータイ

東京モーターショーが開催される(一般公開は10/27(土)〜11/1(日))。テレビでその特集をしていたが、出展される車の中には、今までの車の概念とは一線を画すコンセプト・カーもあるようだ。
ホンダは、「ペットのような車」として、車のデザインも柔らかなものだし、ボディーが文字通り柔らかいシリコンで出来ており、人にぶつかったときの衝撃が和らぐように出来ている。トヨタも屋久杉をイメージした、これまでとは全く異なるデザイン(良し悪しは別として)。
最近の「環境対策」を中心とした新しい車作りから、次の展開を探っている様子が伺える。

新興市場を中心に、海外の自動車販売のポテンシャルは大きい。
一方で、日本では車が売れなくなってきている。その特集に出て来た開発メンバーの言葉だが、日本のマーケットは世界の先を行っている。だから、日本でも売れるような車を作らなければならない、と。

日本の市場の先行性を利用し、実験して、海外へ、という気概。

日本市場が世界の先を行っている、とは、ケータイ市場でも言われていたこと。なのに、携帯メーカーは規格の違いを言い訳に、他地域に進出できずじまい。過剰なプレーヤーが、儲からない日本市場であくせくしている間に、海外メーカーに真似され、挙句には海外メーカーに日本市場まで侵食されつつある事態。

この違いは何事ぞ。

エンドユーザーに近いコンテンツ屋が、この状態を切り崩すことになるのだろうか?



ただ、現在はわが世の春を謳歌する日本の自動車メーカーだが、死角がないわけではない。
それは、部品のコモディティー化、モジュール化。
部品さえ集めれば、誰でも作れる組み立て屋に自動車メーカーがならないとも限らない。

そのうち一部の部品だけは、参入障壁が高い、みたいな。
車メーカーのライバルは、他の車メーカーとともに、そうした一握りの部品屋になる。


ほんとかよ、と思われるかもしれないが、自動車が産まれた19世紀後半は、それこそ電気自動車や蒸気自動車など、バラエティーに富んだ種類による試行錯誤の時代があったのだ。そこへ、フォードの大量生産が登場し、一気にガソリン内燃方式に統一される過程で、多くのメーカーが消えていった過去がある。大量に安く作れるようになったことで、需要に応えられ、内燃ものが出回るほど、スタンドなど周辺環境が整い、ますます内燃ものに需要が偏り・・・、というポジティブ・フィードバックが起こった。

環境問題でルールが変わり、自動車の種類が試行錯誤になっているので、コモディティー化、モジュール化が浸透するのは遠い未来のことになるのか、逆に環境問題がコモディティー化・モジュール化を促進するのか。まだイマイチ考えがまとまらず。


そうしたときに勝つのは、どういう企業なんだろう?
それって先読みできるんだろうか?
ま、勝つ確率的に高い企業、つまり、イノベーティブな文化かつ堅実な体質を持つ企業を選ぶしかないんだろうが、フォードが台頭した理由はそこにあったのだろうか。
あ、銘柄ピックの話になってしまった。
posted by nao at 05:51| Comment(0) | TrackBack(2) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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