2012年03月30日

視界の6割を広げるために 〜経済のターニングポイントを読む

未曾有の赤字を記録したシャープが、フォックスコンの資本を受け入れることになった。
まあ、そういう世の中の流れだよね、という感じがするが、株価が一番安くなった時に買われることについては、なんだかなぁーと思わずにはいられない。

シャープに限らず、いつもこのパターンを見てきた。
景気がいいときに需要を取りに行き過ぎて、どピークで新しく設備投資してしまう。
で、景気が悪くなった時には、過剰設備と過剰人員を抱えてしまう。
景気の底で色んなものが安くなった時にはキャッシュが足りず、投資が出来ない。
今回はそれに加えて、自分のところの株価が一番安くなったところで買われちゃう。

経済のターニングポイントを読む力は、経営に必須。
特に今は、グローバルに経済を読む力。

たとえ、多少早めに「降り」て幾分かの需要を取り逃がすことになっても、「まだいけるはず」と思ってババを引くより、よほど健全な経営が出来る。

2007年、僕はあるクライアントさんの米国への投資を反対したことがある。
そのクライアントさんは、自分たちの分野は伸びているから大丈夫だと言ったが、僕は懸念を率直に話した。
クライアントさんは、その時投資しなかった。
今はとても感謝されている。

このクライアントさんは、自分の業界のことしか見ていなかった。
米国のサブプライムローンのことなど、全く関係のない話だと思っていた。

おそらく、シャープの経営陣も、液晶TVでの競争、目の前の需要を取りに行くことしか目に入っていなかったのだろう。


企業の業績は、平均すると6割がマクロ経済や事業環境など外部環境で決まり、残りの4割が個別の経営力で決まる、という研究もある。

「どの分野で勝負するのか」「どのタイミングで勝負するのか」を考えずに、自分の今いる場所で「どう勝負するのか」だけ考えるのは、6割に目をつぶることになる。
随分不利な戦いだ。

多くの企業は、視界を6割を確保することに、もっとリソースを割いてもいいはず。
負け戦を避け、勝ち戦にもっていける確率は、想像以上に上がるだろう。


残りの4割に関する話は、次のエントリーで。

posted by nao at 16:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
韓国人は死ね。こんなのみる日本人は非国民。韓国人は出ていけ?
Posted by 矢口真里 刺青 at 2013年06月16日 09:40
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