2010年06月01日

iogous(イオゴス)、すばらしい!のだが…

isologueさんのところで紹介されていた広告の新しい形。

広告の歴史を変える?「iogous(イオゴス)」

これ、すばらしい。

要するに、WEB上の広告、たとえばバナーのデザインを、色、配置、コピー、文字フォント、大きさ、などの組み合わせから、数多くのバージョンを発生させ、その反応率から最も反応のいいものに最適させていく仕組み。
言い換えれば、顧客のニーズをくみ取り、PDCAを自動的にサイクルさせる、という仕組み。

磯崎さんのいうように、遺伝的アルゴリズムのような、あるいは、数打って正解に近付くモンテカルロシミュレーションのような。

今まで、アナログ的に数通りのデザインチェンジしかできなかったものを、数万通りのトライ&エラーを、低コストで可能にしたイノベーション。

素晴らしい。

が、しかし…

これ、仕組みが分かったので、すぐに真似されるんじゃないだろうか?
ビジネスモデル特許でもとってるの?
こういうのビジネスモデル特許が効くもの?
たとえそうだとしても、違うアルゴリズムで同じような仕組みは、意外に容易に作れるんじゃないだろうか?
いかにコスト安く精度を高めるか、そういう差は出るかもしれないけど、先行者であるイオゴスに有利かというと、そうとも言えないような…。
データのストックはできるかもしれないが、広告デザインは、クライアントごとに毎回違うので、過去データはあまり意味をなさない気がする。
もしそうだとすると、情報のストック量はそれほど強みにならない。

アイデアは革新的だが、優位性を持続できるのか?

もちろん、こういうのは少人数で当面キャッシュを稼げてブランドも作れて、新たなトライの原資にすることができるはずなので、充分!と割り切れば、何の問題もないけれど、素晴らしいアイデアであるが故に、他人事ながらなんだかなーと思わずにはいられない。
何か商品とは別の参入障壁を作る必要があるわけで、そこはまた別の才能、ビジネスの才能が必要になってくる。

こういうのを見ると、結局、デジタルなものはすぐに真似されちゃって、コストの安い方へ流れ、真似が出来ずに強みの持続性が高いのはアナログなものなんだよなー。

まあ、このイオゴスの例は、アナログなものも実は結構、デジタルにできるんだよ、だからアナログな仕事も実は安泰じゃないんだよ、という例をつきつけているんだけど。

アナログな仕事をデジタルにすることで革新を起こす、しかし一旦デジタル化したら、急速に陳腐化する宿命を持つ。
やはり、持続性を担保するには、何か別の工夫が必要になるんでしょうね。

PS.デジタル&アナログは、これからの時代を見る大きな切り口。それを最もわかりやすく伝えているのが、本著。数年前のベストセラーですが、未読の方は必読です。



posted by nao at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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