2010年05月28日

電子書籍のプラットフォームとコンテンツ規制。ネットワーク価値で考えると…

今日はipadの日本での発売日。銀座のアップルストアは大行列だそうで。

そういえば、この間ちらっとTwitterで話題になっていた話。
元ネタは、こちら。
電子コミック「働きマン」が配信拒否になった理由--電子書籍時代の検閲


簡単に言うと、電子書籍の場合、プラットフォームはアップルやアマゾンが握っているわけですが、そのプラットフォームの文化によって、倫理の基準が違う。例えば、日本では別に大したことがない描写が、かの文化では、エロい!ということになって、掲載不可になる、ということが起こるのだと。つまり電子書籍の検閲権をプラットフォームが握る、と。

で、Twitterで話題になっていたのは、文化は説明しようがないので(なんでここでパン・ツー・まーる・見ーえな必要があるのか、説明できない)、日本のコミックはコンテンツ面で非常に不利に置かれる可能性がある、電子プラットフォームの文化がコンテンツの文化も支配してしまう懸念がある、と。

まあそうかも、と思いつつ、本当にそうか?とも思うのです。

というのは、プラットフォームの価値は、ネットワーク効果、というか、要はコンテンツがたくさん載っていないと価値が下がるわけです。

例えば、googleの価値が高いのは、検索の精度が高い、という以前に、世界中のコンテンツをそろえている、という前提があるわけです。(それでもロボットにひっかかるのは何割か、ですが。)
AmazonやアップルのiTuneの品ぞろえが悪かったら?きっと利用価値は高くないですよね。

ちなみに、現物の日本のコミック本、世界中で売れていますが、アメリカでは特殊図書の専門店、みたいなところで売られているとのこと。
(ここ、僕は未確認なんですが、米在住の方、そうなんですか?)
それでも、ニーズはあるわけです。
その人たちにとって、ipadやkindleになったはいいが、好きなマンガは排除される、となったら?
ましてや、日本人は?

ということで、ある程度の規制はあるかもしれませんが、アップルやアマゾンが自らプラットフォームの価値を下げるほど積極的に、コンテンツを排除するとも思えません。

逆に、もしそうなった場合は、日本にもプラットフォーム・ビジネスをやるチャンスが、遅ればせながら出てくる、ということも意味するわけです。
またガラパゴスと揶揄される?(笑)
ガラパゴス、それでキャッシュ稼げるなら、いいじゃないですか。
問題は、ガラパゴス化そのものよりも、そこでの価値を、他国・他市場に拡大できない体質そのものであって、まずは「小さな池の大きな魚」になるのは、戦略として間違っていませんよ。


というわけで、まあそう悲観することもないんじゃないかと思っています。
(黎明期の当事者は、色々たいへんかもしれませんが…)
posted by nao at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/151362690

この記事へのトラックバック