2012年10月26日

楽天の電子書籍

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG25069_W2A021C1CR0000/
これ、ネットでは以前より指摘されてきたことですが、ついに指導が入りました。この記事では詳しく書かれていないけれど、おいおいそりゃねーだろ的な数字のごまかし方をしていたようで。三木谷さんの指示なのか、三木谷さんに物を言えずこういうことをしてしまう現場の体質なのか分かりませんが。

楽天を語るにあたり、一応僕のポジションを明らかにしておきたいと思いますが、僕は楽天の株主です。まあ微々たる保有ですが。一年ぐらい前から何度も心にウォーニングが鳴り、そのたびに売っちまおうと思って、でも思いとどまって期待している株主です。思い入れがあるというより、売却を思いとどまらせるほど、既存ビジネスもキャッシュを稼ぐビジネスだし、今後も期待させたからなのですが。なので、外野から適当に批判しているわけではないです。
(まあ今でも含み益は出ているのですけど、投資リターンが高いうちに一時売却しなかったという意味では、失敗例です。)

蔵書数をうたいたい、なんとか目標数字に、という気持ちはわかるけど、事業的にはそういうことではないでしょうよ。ネットにタダで載っているものを載せて蔵書数を稼ぐなんてバカみたいなことに社員の貴重なパワー使わずに、ロングテールを取りに行ってください。何度も参照したい本、持ち歩いてすぐに参考にしたい本、だけど実際の紙の書籍では持ち歩けない本、こういったロングテールをとりにいってほしい、それこそ電子書籍のぽっかり空いたブルーオーシャンでしょう。ついでに、手書きで線が引けるとか、メモが余白に書き込めるとか、文中に出てきた関連書籍がその場で買えちゃうとか、そんなことができちゃった日には、Koboちゃん買っちゃいますよ。

Amazonに対抗するのは、数字を水増しすることじゃないはず。皆が辟易するほど大量のメールを送りつけることじゃないはず。素晴らしいビジネスモデルで、ここまでにしていることは本当に尊敬するし、応援したいんだけど、こうした体質は非常に気になります。中国のバイドゥとの連携がうまく行かなかった理由は、まあ色々あったのだろうけれども、サイトから受けた印象は、消費者にとっての本質を細やかに、という点が足りなかったからのように見受けられます。本質をがんばってほしい。

最近の楽天は、消費者をがっかりさせる体質に見えます。いくらいいビジネスでも、消費者を敵にしてはダメです。いくらいいビジネスモデルでも、付加価値を決めるのは所詮需給ですので。
タグ:電子書籍
posted by nao at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする